情報システム部門の仕事内容

 


定年退職をして、もう既に5年が過ぎたというのに、きょうも妻が、話していた話題に関連して「ねえ、システムエンジニアをやっていたんでしょう?」と確認するように聞いてきます。妻は会社勤めの経験がなく、聞かれるたびに面倒くさくて「まあ、そんなものかな」と答えていた私も悪いのですが、結婚して40年以上もたつのに、夫の職業を知らないというのはどういうわけでしょうか。たぶん、会社組織に馴染みのない人でも、営業、人事、経理、生産なら仕事内容もうっすらわかると思うのですが、「情報システム部門」というのは、たしかに、わかりにくい職種です。

そこで、きょうは妻にこんな説明をしました。「プログラムも作ったし、システムエンジニアもやったけど、それなりの年になってからはプロジェクトマネジャーもやったし、それとは別に部門の管理もやってたけどね」。ところが、どうも自分でもこの説明に消化不良気味なのです。理由はもっともっといろんなことをしてきたという自負があるからです。そのうえ、妻は、プログラムもシステムエンジニアもプロジェクトマネジャーもその意味は理解できていません。

せめて近親者には理解してもらいたくて、なるべく簡単な表現で「情報システム部門」の説明を考えてみたいと思います。

人事部門は「会社全体のヒトの管理をする」、生産部門/営業部門は「売るための製品であるモノを作って管理し、それを売る」、経理部門は「会社のカネを全体的に管理する」、といえばわかります。つまり経営の3資源である「ヒト・モノ・カネ」に直接かかわる部門です。

じゃあ、「情報システム部門」だから「会社全体の情報(経営の第4資源)を管理する」と言えばいいようなものですが、情報は発生部署/収集部署が責任を持って管理するのが一般的です(企業によって違います)ので、しっくりきません。じゃあ「会社全体のシステムを管理する」ではどうでしょうか。今度は「システムって何?」という質問が返って来ます。

これでどうでしょう。
「社員が仕事を効率的に進めたり、高度な仕事をしたり、顧客満足を追求するためにコンピュータやネットワークを使った仕事のしくみを整える仕事」。
一応、ほとんどの業種の情報システム部門にあてはまると思うのですが如何ですか。
(別の記事で「業種ごとの情報システム部門の位置付け」について書こうと思っています。その記事の後でこの定義の不足点が見つかると思います)

ポイント
・実際には組織図、担当一覧表、業務分掌/職務分掌というドキュメントで定義する必要があります。

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